工房通信 2007
12/12
今週末に納品するサイドボードを塗装中です。
大きさは1800*900と450*900のもの二つです。カバ材/オイル塗装という仕様で、モダンなデザイインで作りました。450の方はカメラ保管庫で、お客様支給の調湿器を組み込みます。
家具作りにおける、塗装という工程は勿論最後にやってくるのですが、制作途中の出来上がりのイメージが具現化する瞬間そのものです。出来上がりの姿を想像はしているのですが、やはり塗装が終わってみなければ解らないものです。そこが無垢の木の面白い所なのですが、難しい所なのです。作る度、ドキドキの瞬間です。
11/27
夏に友人から頂いた鮎を塩漬けしておいたものを、今日鮎鮨にすべく漬け込みました。所謂、なれ鮨というもので琵琶湖の鮒鮨が有名ですが、鮎も美味しいです。塩漬けしておいた鮎をご飯で漬け込むのですが、醗酵を促す為に麹を少しいれました。緑の葉っぱは「バラン」です。「バラン」というと弁当に入っているプラスチックでできた緑色のギザギザに切ってあるものを思い浮かべますが、実は植物の名前です。
子供の頃は実際にこの葉っぱを切って料理の仕切りに使っていた覚えがあります。バランには殺菌作用があるそうです。正月には美味しく食べられると期待して保存します。


11/11
ここの所、かなり寒い日が何日かあり、冬が間近なのを実感します。ここで工房を開いて三年目の冬を向かえます。工房出入り口のシャッターを出入りの都合上開けたままとなり、寒さに耐えた過去二回の冬でした。今年はその寒さともさよならです。冬用のドアを作りました。通常は写真のような感じで、トラックを中に入れたり、大きいものの出し入れの時には全体を中に開いて、シャッター全開にします。夏には取り外して、しまっておきます。我ながら完璧です。

昨日、以前より注文していた木工旋盤が届きました。木工旋盤というのは、趣味で使うと非常に楽しく有効な機械なのですが、仕事にとなるとなかなか難しい機械です。以前より自分なりに禁断の木工旋盤という位置づけにしていました。今回導入した機械は、ドイツのキリンガーというメーカーのもので、優れた倣い装置が付けられるということでこれに決めました。
さて、禁断の木工旋盤の世界に足を踏み入れたわけですが、今後どうなるかが楽しみです。
尚、この機械、輸入木工機械のテクノトゥールズ(株)の扱い商品で、輸入第一号です。興味ある方はテクノトゥールズ(株)に連絡していただければ、こちらで見学可能です。
10/30
先日から制作していたイスと一緒に納品するテーブルの天板をNCで削っています。板はトチの一枚板です。大きさは、長さ2200巾1000厚み75のものです。仕上がりは、長さに関しては出来るだけ大きく、厚みはおよそ63mm位の予想です。この板は一年位前に岐阜の銘木屋さんで入手したもので、完全には乾燥していませんでした。テーブルにするにあたり、乾燥の必要があり、以前報告した自作乾燥機で約一ヶ月乾燥しました。乾燥の結果はまずまずで、含水率は10〜15%にすることができています。来週の納品予定です。あと一息頑張って制作です。
10/20
今日は私の52回目の誕生日、自分でおめでとう!。
今日もイスの製作です。簡易自作ルーターテーブルで後ろ脚の成型をしているところです。
手前に見える黄色いサポートスタンド、トリトン
の製品です。瑞穂にジョイフルホンダが出来た時買い求めたものです。トリトンのものは、私はこれと、材料のストック棚を使っています。
10/17
イスを作っています。普通のダイニングチェアーです。画像は貫の面取りをしている様子です。トリマーを作業台に固定して、集塵機の吸い込み口を無理やり使っています。ただそれだけの話。

以前、このページで紹介したことのある、理想の暮らしをされている友人のホームページ、リンクに加えました。
10/8
10月に入り、やっと秋の気配です。今年の夏は暑かった!工房での最高気温、36.7度でした。秋といえば鍋の季節の始まりです。昨夜我が家では本格的鍋始めとなりました。きのこ鍋です。出汁は昆布だしにトリガラスープを少々と日本酒、醤油で味付け。具材はシイタケ、エノキ、シメジ、舞茸、ネギ、水菜、ダイコン、ニンジン、糸コンニャク、豆腐、甘塩タラ、ブタバラ薄切り、以上です。今から冬に向かって、木工の季節であると共に鍋の季節です。新しい究極の鍋の探求!頑張るぞ!!。
9/23
木材乾燥機の実験機を製作しています。
この装置の特徴は、熱源に遠赤外線を用いる所にあります。一般的には庫内の空気の温度を上げて木材の温度を上げるのですが、遠赤外線の場合、直接木材の温度を上げ、結果的に庫内の温度が上がるということになります。通常の方法よりもかなりの高効率を期待しています。この実験装置に用いた遠赤外線ヒーターは、知り合いの紹介で、床暖房用のフィルム状のものを、実験用ということで格安で提供していただきました。ありがとうございました。
9/1
久しぶりにテーブルを納品しました。材料の入手が難しいアメリカンチェリーの二枚ハギテーブルです。注文頂いてから納品まで8ヶ月要し、お客様にはご迷惑をお掛けしたのですが、お届けした時には大変喜んでいただき、ホッとしました。国産の桜も、「山桜」とか「しゅり桜」とか用材となる桜は幾種類かあるのですが、乾燥がどれも難しい木のようです。このアメリカンチェリーも例外ではなく、一本の丸太で割れなかったのは、この二枚だけという状況でした。こういう難しい木は、出来上がると一際美しいということが良くあるのです。不思議なものです。
8/12
今日から梅干の土用干しです。去年につづき今年も梅干を漬けています。去年初めてにしては、トラブルもなくうまくいったので、油断したせいか今年はカビが発生し、ちょっとあわてましたが、なんとか土用干しまで到達です。土用干しは昔から三日三晩といいますが、人によっては昼間だけ干して梅酢に戻しまた翌日干すという方法とか、夜露に当てて、文字どおり三日三晩通して干すとか違いがあるようですが、私は三日三晩通す方法でいこうと思います。
8/6
今、看板を制作しています。楠の木に手彫りで文字を彫っています。この彫り方を「かまぼこ彫り」というらしいです。木製看板で昔から使われる彫り方だと思うのですが、どうして文字の中央を高くして丸みを持たせるのか?私の推測ですが、昔、トリマーとかルーターとかサンドブラストとかの機械のない時代、鑿、又は彫刻刀で彫る場合、底を平らにするのは大変な作業です。そこで文字を際立たせる為に、エッジだけ深く彫り丸くしたのではないでしょうか。現在では、機械で簡単に掘れる「平彫り」よりも「かまぼこ彫り」のほうが、文字に立体感があり人気のようです。これも伝統が生み出した一つの機能美といえるのではないでしょうか。
8/1
今夏はちょっと本気で、バラの増殖に励んでいます。品種は「雅」という小さなピンクの花がたくさん咲くもので、なかなかの人気品種だそうです。春から夏にかけて左の画像のような新芽がたくさん出ます。これを挿し木すると80%くらいの確率で根付きます。ほぼ一ヶ月位で根付いたものを素焼きの鉢に移植しています。今年の目標100鉢です。現在60鉢になっています。もう一頑張りで目標達成!!。
7/20
また仏壇を作りました。
実は、この仏壇は自宅用です。昨年、義理の母が亡くなり、新盆を迎えるにあたり制作しました。イスと台も同時制作です。自宅用ということで、自分の理想の仏壇ということで、この形にしました。仏壇というよりも、厨子と言ったほうが近いかもしれません。出来栄えはなかなかのものだと、満足しています。(一作目につづき、自画自賛)
7/7
今朝、お客様にこの仏壇を届けてきました。
小さめの家具調仏壇って感じですが、ちょっと趣があるものに仕上がりました。使った木が良かった。タモの埋もれ木です。タモは俗字で「木へん」に「佛」と書くことがあります。埋もれ木は神代木とも呼ばれ、何か仏壇には最適かと思いこの木を選択しました。埋もれ木ということは、詳しくはわかりませんが、かなり昔の木ということです。今時出回っているロシア産のタモとは違い素晴らしい木でした。偶然ですが、扉の木は縮杢があり美しく、埋もれ木のグレーがかった色は独特の雰囲気をかもし出し、なにやらありがたい様な重厚感に包まれた仏壇になりました。(自我自賛)勿論お客様にも大変喜んでいただきました。
6/27
葡萄の実が大きくなってきました。三年目にして初めての実なので、粒の数が少なめなのが、ちょっと残念。普通は一房を間引いて30粒にするらしいのですが、なにもしなくて30弱でした。ちゃんと育つ様、今日袋掛けをしました。
おいしく、大きくなるのを楽しみに、後は待つだけです。
6/20
手付かずだった、今年の仕事をアップしました。詳細はまだ出来ていませんが、とりあえずです。